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アテローム切除術

当院では、背中や顔、首まわりなどにできる「しこり」の一種である粉瘤(ふんりゅう)に対するアテローム切除術を行っています。粉瘤は放っておくと徐々に大きくなったり、細菌感染を起こして激しい痛みや腫れを引き起こしたりすることがあるため、適切な時期に外科的な処置を検討することが大切です。

アテローム切除術の施術について

アテローム切除術とは、皮膚の下に形成された袋状の組織(嚢腫)の中に、本来剥がれ落ちるはずのアカや皮脂が溜まってしまった「粉瘤」を外科的に取り除く処置のことです。粉瘤は飲み薬や塗り薬だけで袋そのものを消し去ることはできないため、根本的な解決には手術が必要となります。当院では、患者さんの状態や粉瘤の大きさに合わせて、切除摘出術等の施術を行います。

  • 切除摘出術・・粉瘤の直上の皮膚を紡錘形(木の葉状)に切開し、袋を破かないように周囲の組織から剥離して、丸ごと摘出する方法です。大きな粉瘤や、過去に炎症を繰り返して周囲と癒着している場合に用いられます。

手術の具体的な流れ

手術当日は、まず患部の消毒を行い、局所麻酔を打ちます。麻酔のチクッとする痛みはありますが、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。切開を行った後は、周囲の血管に配慮しながら慎重に袋を剥がしていきます。

バイポーラと呼ばれる電気メスの一種を使用する場合もあります。これにより、細かく止血を行いながら手術を進めることができ、術後の出血や腫れのリスクを抑えることが期待できます。

袋を完全に取り除いた後は、必要に応じて細い糸で丁寧に縫合を行い、処置は終了です。手術時間は部位や大きさにもよりますが、おおむね15分から30分程度で終わることが多いです。

外科・切創の処置に関する詳細は「外傷・切創の処理・処置」のページもあわせて参照してください。

アテローム切除術の料金について

アテローム切除術は、健康保険が適用される保険診療です。費用は、粉瘤ができている部位(露出部か非露出部か)や、取り除いた組織の大きさによって厚生労働省が定める診療報酬点数に基づいて算出されます。以下は、3割負担の場合の目安の料金です。

項目(露出部:顔・首・肘から先・膝から下) 3割負担時の目安費用
直径2cm未満 約5,000円前後
直径2cm以上4cm未満 約11,000円前後
直径4cm以上 約13,000円前後
項目(非露出部:背中・お腹・お尻・二の腕など) 3割負担時の目安費用
直径3cm未満 約4,000円前後
直径3cm以上6cm未満 約10,000円前後
直径6cm以上 約12,000円前後

※上記の金額には、初診料、再診料、処方箋料、病理組織検査(摘出したものが良性かどうかを調べる検査)の費用などは含まれていません。全体の費用としては、上記に数千円加算されるイメージを持っておいていただければと思います。また、生活習慣病などの持病があり、お薬の調整が必要な場合がありますのでお薬手帳をご持参ください。

アテローム切除術についてのよくある質問

Q1.手術当日にすぐ切除してもらうことはできますか?

A1.原則として、まずは一度外来を受診していただき、しこりの状態を確認した上で手術の日程を予約していただきます。ただし、粉瘤が化膿して激しく痛む「炎症性粉瘤」の場合は、その場で切開して膿を出す処置(切開排膿)を優先して行うことがあります。

Q2.手術後の痛みはどのくらい続きますか?

A2.麻酔が切れた後に少しうずくような痛みを感じることがありますが、多くの方は処方された痛み止めを服用することで落ち着きます。激しい痛みが出ることは稀ですが、もし異常を感じる場合はすぐにご連絡ください。

Q3.お風呂やシャワーはいつから入れますか?

A3.シャワーは手術の翌日から可能なことが多いです。患部を濡らさないように保護していただくか、状況によっては石鹸で優しく洗っていただくよう指導します。浴槽に浸かる入浴は、抜糸が終わるまでは控えていただくのが一般的です。

Q4.一度切除すれば、もう再発することはありませんか?

A4.手術によって袋(嚢腫)を完全に取りきることができれば、同じ場所に再発する可能性は非常に低くなります。しかし、取り残しがあった場合や、別の場所に新しい粉瘤ができてしまうことは考えられます。当院では丁寧な剥離を行い、再発防止に努めています。

Q5.仕事や運動に制限はありますか?

A5.デスクワークなどの軽い仕事であれば当日から可能です。ただし、重いものを持ったり、患部に負担がかかる激しい運動、大量に汗をかくような活動は、傷口が開いたり出血したりするリスクがあるため、数日間は控えていただきます。

当院でおこなっているアテローム切除術の診療について

当院では、外科的な処置が必要な疾患に対して、できるだけ患者さんの日常生活に支障が出ないような工夫を行っています。アテローム切除術においても、単に「取り除く」だけでなく、痛みの軽減と傷跡の美しさの両立を目指しています。

また、粉瘤だと思って受診された場合でも、実は別の腫瘍であったり、内科的な疾患が隠れていたりすることもあります。総合的な診療を行っておりますので、気になるしこりがあれば、ご相談ください。

生活習慣病をお持ちの方の健康管理については「生活習慣病について」のページもご参照ください。

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