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大腸ポリープ切除術

大腸ポリープは、放置しておくと将来的にがん化する可能性がある「腺腫(せんしゅ)」であることが多く、これらを早期に発見して切除することは、大腸がんを防ぐための最も有効な手段の一つです。当院では入院を必要としない日帰り手術を実施しています。

大腸内視鏡検査の際にポリープが見つかった場合、その場で切除を行う「即日切除」にも対応しており、患者さんの身体的・精神的な負担、そして通院の回数を減らす診療を行っています。お腹の張りや便通の異常が気になる方はもちろん、健康診断で再検査を勧められた方も、ご相談ください。

大腸ポリープ切除術の施術について

大腸ポリープ切除術とは、大腸の内視鏡検査を行っている最中に、特殊な器具を用いてポリープを切り取る処置のことです。大腸の粘膜には知覚神経がないため、ポリープを切り取る際、患者さんが直接的な痛みを感じることはほとんどありません。

主な切除の方法

  • ポリペクトミー・・茎があるタイプのポリープに対し、スネアをかけて高周波の電気を流して焼き切る手法です。

施術の流れと痛みへの配慮

検査中にポリープが発見されたら、まずその形状を詳しく観察します。切除が必要と判断した場合、そのまま処置に移行します。(事前に手術へ同意いただいた方のみ)処置自体は数分から10分程度で終わることがほとんどです。私たちは「痛くない、苦しくない検査」を目指しており、ご希望に応じて鎮静剤(リラックスするお薬)を使用することで、眠っているような状態で検査と処置を受けていただくことが可能です。

大腸の内視鏡検査や、当院の工夫については「苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査」のページで詳しく解説しています。

切除の対象となる基準

以下のような場合に切除を検討します。基本的には5ミリ以上の大きさがあるポリープは、将来のがん化のリスクを考慮して切除の対象となることが多いです。

  • 大きさが5ミリ以上の腺腫(将来がんになる可能性がある良性腫瘍)
  • 大きさにかかわらず、がんの一部が疑われるポリープ
  • 出血の原因となっているポリープ
  • その他、形が不整で放置するのが危険だと判断されるもの

一方で、数ミリ程度の非常に小さなポリープや、がん化の心配がない「過形成性ポリープ」と呼ばれる種類の場合は、経過観察(定期的な検査で様子を見ること)を選択することもあります。切除するかどうかの判断は、検査時の拡大観察などで慎重に行います。

大腸のポリープや、それに関連する病気については「大腸の病気(大腸炎・大腸がん・大腸ポリープなど)」のページもあわせてご覧ください。

日帰り手術の流れと術後の生活

入院の必要がないため、日常生活のペースを大きく崩さずに治療を受けることができます。ただし、術後は傷口を安静に保つため、いくつかの制限を守っていただく必要があります。

手術当日までの準備

安全な手術を行うためには、腸の中をきれいにする必要があります。前日から消化の良い食事を心がけていただき、当日は下剤(腸管洗浄剤)を服用して腸内を空っぽにします。便が透明に近い状態になったら検査・手術の準備完了です。血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を服用されている方は、事前にお申し出ください。お薬の種類や患者さんの状態によっては、休薬の調整が必要な場合があります。

術後の注意点と生活の制限

切除した箇所は、いわば「お腹の中の切り傷」の状態です。出血を予防するために、以下のルールを守っていただいています。無理な活動を避けることが、スムーズな回復への近道です

  • 食事・・当日は消化の良いものを軽く召し上がってください。脂っこいものや刺激物は数日間控えていただきます。
  • 飲酒・・アルコールは血管を広げて出血のリスクを高めるため、術後1週間程度は禁酒をお願いしています。
  • 運動・・激しい運動(ゴルフ、ジョギング、重いものを持つなど)も1週間程度控えてください。
  • 入浴・・当日はシャワー程度にとどめ、長湯やサウナは数日間避けてください。
  • 旅行・・飛行機に乗ること(気圧の変化)や、遠方への旅行も1週間程度は避けていただくのが安心です。

料金について

大腸ポリープ切除術は保険診療の対象となります。以下の金額は、3割負担の場合のおおよその目安です。切除するポリープの数や、使用する薬剤、検査の内容によって変動いたします。

項目 3割負担の方の目安
大腸ポリープ切除術(1〜2個程度) 約20,000円 〜 30,000円
大腸ポリープ切除術(多数) 約30,000円 〜 35,000円

※上記のほかに、初診料、再診料、お薬代、病理組織検査(切り取ったポリープを顕微鏡で調べる検査)の費用などが別途かかります。

  • 病理検査との連携・・切除したポリープはすべて顕微鏡検査(病理検査)に出し、そのポリープが本当に良性だったのか、がんの成分が含まれていなかったのかを正確に判断します。

もし、便潜血検査で陽性が出た場合や、ご家族に大腸がんの方がいて不安を感じている場合は、迷わずご来院ください。早期発見・早期治療を行えば、大腸がんは決して怖い病気ではありません。

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