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ピロリ菌検査(PCR検査)

当院では、胃がんや胃潰瘍の大きな原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の診断において、精度の高いPCR検査を導入しています。ピロリ菌は一度感染すると自然に除菌されることは稀であり、放置すると慢性的な胃炎から将来的な上部消化管疾患のリスクを高めてしまいます。内視鏡検査時に採取できる胃洗浄廃液にて精密な診断を行うことができます。現在、保険適用となり、50分程で判定結果がわかります。

ピロリ菌検査(PCR検査)とは

ピロリ菌検査におけるPCR検査とは、胃の粘膜から採取した検体の中に含まれるピロリ菌特有の遺伝子配列を増幅させて検出する検査方法です。この方法は菌の設計図そのものを探す手法であるため、他の検査方法と比較しても非常に感度が高く、微量な菌であっても見逃しにくいという特徴があります。

また、PCR検査の大きなメリットとして、単に菌がいるかどうかを確認するだけでなく、特定の薬剤に対する耐性遺伝子の有無を同時に調べられる点が挙げられます。これにより、除菌治療で使用する抗生剤が効きやすいタイプかどうかをあらかじめ予測することができ、より効率的で成功率の高い治療プランを立てることが可能になります。

胃・十二指腸の病気の詳細については「胃・十二指腸の病気(胃潰瘍・胃がんなど)」のページを参照してください。

ピロリ菌検査(PCR検査)で早期発見・予防できる病気や症状

ピロリ菌は、胃の強い酸の中でも生き残ることができる特殊な細菌です。感染が長期間続くと胃の粘膜を傷つけ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌、胃MALTリンパ腫など、さまざまな病気を引き起こします。PCR検査によって早期に感染を確認し、適切な除菌治療を行うことで、以下のような病気の予防や改善が期待できます。

胃がんの予防

日本人の胃がんの多くは、ピロリ菌感染による持続的な炎症が背景にあると言われています。ピロリ菌が胃の中に存在し続けると「萎縮性胃炎」と呼ばれる状態になり、胃の粘膜が薄くなってがんが発生しやすい土壌が作られてしまいます。PCR検査で菌を確実に検出し、除菌を行うことは、将来的な胃がんリスクを下げるための最も効果的な手段の一つです。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発防止

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を経験された方の多くは、ピロリ菌に感染していることがわかっています。薬で一時的に潰瘍が治っても、菌が残っていると再発を繰り返すことが少なくありません。除菌治療を完了させることで、これらの潰瘍の再発を劇的に減らすことが期待できます。繰り返す腹痛や胃の痛みに悩んでいる方にとって、この検査は健康を取り戻す重要な一歩となります。

慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)の改善

胃のもたれや不快感、食後の重だるさといった症状が、実はピロリ菌による炎症が原因であることも多いです。慢性的な胃炎は「いつものこと」と見過ごされがちですが、検査・治療によって症状の緩和が目指せます。

 

ピロリ菌のPCR検査が選ばれる理由

ピロリ菌の診断には複数の方法がありますが、あえてPCR検査を行うのには明確な理由があります。当院でも、特に精度が求められる場面でこの検査を活用しています。

1. 偽陰性が少ない

胃酸を抑える薬(タケキャブなどのPPI)を服用していると、他の検査方法では菌が活動を休止してしまい「陰性」と誤判定されることがあります(偽陰性)。しかし、PCR検査は菌の遺伝子を検出するため、薬の影響を受けにくく、安定した検査結果が得られやすいというメリットがあります。

2. クラリスロマイシン耐性の判定

除菌治療で使用する代表的な抗生剤「クラリスロマイシン」が効かない耐性菌が増えています。PCR検査では、菌がいるかどうかに加え、この薬が効くタイプかどうかを判別する遺伝子変異も同時に調べることができます。これにより、最初から自分に合った除菌薬を選ぶことができ、治療の失敗を防ぐことが期待できます。

3. 微量な菌でも検出可能

除菌治療が終わった後、わずかに残った菌が数年かけて再び増えてくることがあります。これまでの検査方法では捉えきれないほど少ない菌量であっても、遺伝子を増幅するPCR法であれば検出できる可能性が高まります。

当院での胃カメラ検査の詳細については「苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査」のページを参照してください。

料金について

ピロリ菌検査の費用は、保険適用となる場合と自費診療(保険外)となる場合があります。日本の公的医療保険制度では、ピロリ菌検査が保険適用になるためには「内視鏡検査による胃炎の確認」が必須条件となっています。

項目 区分 目安費用(3割負担の場合)
内視鏡検査+ピロリ菌検査 保険適用 約5,000円 - 8,000円
PCR検査(単体での追加時) 保険適用または自費 窓口でお尋ねください
除菌治療(お薬代) 保険適用 約2,000円 - 3,000円

※上記費用はあくまで目安です。初診料や再診料、使用する薬剤の種類によって変動します。また、内視鏡検査を受けずにピロリ菌検査のみを希望される場合は全額自己負担(自費診療)となります。

 

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